ナガワ薬品株式会社は、エネルギー・代謝の鍵と言われるNAD+の人体における濃度測定のための新技術を開発しました。
このNAD+は、細胞機能の維持や老化防止など重要な役割を果たすと考えられ、各国で盛んに研究されています。
NAD+は、細胞内でさまざまな代謝プロセスの重要な触媒として機能し、特にエネルギー代謝や細胞修復において中心的な役割を果たしています。
年齢とともにNAD+のレベルは低下する傾向があり、これは老化に関連する多くの疾患に共通する特徴とされています。
そのため、体内のNAD+濃度を正確に測定・モニタリングすることは、アンチエイジングや、健康管理、新薬開発の研究において重要です。
こうした背景のもと、当社の研究チームは非侵襲的な手法で人体内のNAD+濃度を高精度で測定する技術の開発を進めてきました。
【実証結果】
受験者1(20代) | ||
検査日 | 濃度(ng/mL) | |
2023/5/19 | 9.5417 | |
2023/6/19 | 10.2699 | |
2023/7/19 | 11.0982 |
受験者2(30代) | ||
検査日 | 濃度(ng/mL) | |
2023/5/19 | 9.0392 | |
2023/6/19 | 9.4499 | |
2023/7/19 | 10.6648 |
受験者3(40代) | ||
検査日 | 濃度(ng/mL) | |
2023/5/19 | 8.0169 | |
2023/6/19 | 8.7523 | |
2023/7/19 | 9.7569 |
この測定技術は、先進の光スペクトル分析と生体センサー技術に基づいており、正確な測定結果を得ることができ、従来の方法と比較して、この技術はより便利でありながら、高い感度と正確性を備えています。
【使用する試薬について】
この試薬には以下の標準品が含まれます。
標準品 | S0 | S1 | S2 | S3 | S4 | S5 |
濃度(ng/mL) | 0 | 0.025 | 0.05 | 0.1 | 0.2 | 0.4 |
標準品の吸光度(OD値)を測定し、標準品の吸光度(OD値)をX軸、標準品の濃度をY軸とし、標準品の濃度回帰曲線を描き、曲線の方程式を計算する。測定されたサンプルの吸光度(OD値)を曲線の方程式に代入し、NAD+の濃度を計算します。
血液遠心機/インキュベーター/Microplate reader
・薬剤開発:NAD+代謝を対象とした薬剤のスクリーニングに利用。老化や関連する疾患の治療への新たなアプローチの研究
この技術は、人類の健康と医学研究に新たな一歩を踏み出す機会になると確信しています。この技術が進化し普及していく過程で、アンチエイジングや健康管理の分野に深い影響を及ぼすことが期待できます。
ナガワ薬品は、これからも「人類の健康と幸福に積極的な貢献」を目指していきます。
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